「祇園さゝ木」で長年、修業を積み、祇園と富山のリバーリトリート雅樂倶の「楽味」を任されていた木田康夫氏が2016 年に独立開業。「祇園さゝ木」を長く支えた一番弟子である木田氏の独立に、多くのファンから期待が集まった。祇園町南側、カウンター8 席に6人ほどは入れる個室という落ち着いた空間。料理はおまかせ一本で、型にとらわれないライブ感のあるコース立てとなっている。舞鶴のトリ貝など京都の食材も使うが、その季節ならでは、最高のものを全国から集め、調理する。美味しさがあふれるプレゼンテーションの見事さ、引き出しの多さに驚く。鮨種になりそうな魚が入った時などは鮨まで握ってくれ、和食全般の技術力の高さ、その豊かな表現力には感嘆するばかりだ。飲み物は酒、ワインと充実している。
祇園の名店として、長く光を放ち続けることだろう。
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