静岡市街の青葉シンボルロードに面した、モダンでひときわ目を引く建物が「HARAGUCHI le restaurant」だ。原口広シェフは宮崎県出身。パリの「ルカ・キャルトン」やビアリッツの「カフェ・ド・パリ」などで5 年間修業。東京で「レザンファン ギャテ」のシェフとして高い評価を受け、2016 年、現在地に店を構えた。かつて" 天才" の名をほしいままにしたテリーヌは現在あまりメニューに載ることはないが、変わらず端正な料理がテーブルを彩る。食材は近隣の富士宮市・北山農園の野菜をはじめ、肉や魚は国内外の産地から、その時々でシェフが良いと思った食材を柔軟に取り寄せる。オーストラリア産の穀物飼育された仔羊は、独特の風味が色濃く残る特徴的な食材だ。ローストすると、旨みが強く立ち上る。「穀物飼育された羊は、牧草で飼育された羊とは味が格段に違うのです。でもそれを指名買いしているレストランは少ないと思います」。また、富士宮産の鱒のコンフィは、桜のチップで燻製香と2 種のソースを添える立体的な味わい。これらの料理と響き合うエレガントなインテリア。ここでの食事はハレの日の高揚感に満ち、忘れられない体験となるだろう。
ハラグチ ル・レストラン(HARAGUCHI le restaurant)で食事をしましたか?レビューをお願いします…