黒く大きく重たい扉の向こうはアドリア海の街角、優雅で幻想的な空間が中世の仮面舞踏会を彷彿させる。インテリアはすべて、マダムが数え切れないほど通ったイタリアで巡り合った真作の芸術品であり、ひとつひとつに物語がある。渾川シェフのスペシャリテ「チャルソンス」は北イタリア、フリウリ地方の非常に珍しい郷土料理、ヴァルポリチェッラ クラシコ2015と共に。気の遠くなるような小さな仕事の積み重ねの先にしかない「本物」を再現してゲストに手渡したいという熱意が皿を通じて伝わってくる。10周年を迎えた「ラ・プリムラ」はイタリアの伝統工芸、伝統料理と同じように、10年後の今日も変わらずにゲストに同じ喜びと寛ぎを与えてくれることが確信できる店である。
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