「この店を紹介して、喜ばれなかったことがない」という。山菜の時期に行くと驚いた。大きめの籠に素敵な薬味入れ、色々な小皿や小鉢、筍の穂先や笹寿司と瑞々しい木の葉や木の実で彩られた先付け。それぞれの山菜を、その個性に合わせた調理や味付けで楽しませてくれるのだ。ワイングラスに注がれたお勧めの日本酒「村祐」がぴったり。次々と出てくる料理のどれもが店主、田中祐市氏のアイディア溢れるものばかり。他の店に先駆けて採り入れた土鍋ご飯
が人気で、秋の秋刀魚や冬の越前蟹の土鍋ご飯は、まるで季節の味覚のお祭りだ。「今年は山菜の時期に来られなくて」と肩を落としている常連がいた。
そんな溜息が漏れるほどの店なのである。
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