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15.5 / 20

いちかわ

Gault&Millau's review

市川氏は「菊乃井」で7 年修業の後、上野毛「あら輝」で4 年の研鑽を積む。2012 年、師匠が転出した店を継いで33 歳で独立。その後、白金高輪に移り、この店は、今や東京を代表する江戸前鮨の一軒となっている。鮨を愛する食通達の間でも市川氏の珠玉の「握り」に魅せられる者は多い。赤身、中トロ、大トロと、握りのスタートに登場する市川氏が最も力をいれる鮪は、春夏秋冬、その品質は他の追随を許さない。信頼関係に基づく、優れた仕入れの賜物である。酸味、温度、食感、鮪の脂に合わせた酢飯。御影石の上の一貫は、鮮やかで美しく、誰しもが旨みの奥深さに感動する。定番のつまみの蒸鮑や旬の焼魚等の繊細な火入れ、上品な味わいの季節の炊き物等は、伝統的な日本料理の礎をたずさえた、料理人としての技術と卓越したセンスを感じさせるものであり、訪問の楽しみの一つである。添えられる希少な日本酒は至福への誘い。「純粋に鮨の味で勝負したい」と実直に、寡黙に仕事を重ねる市川氏は日本一黒縁メガネが似合う職人だ。

Address

東京都港区南麻布 2-10-13 OJハウス101
東京都 港区

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Menus

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麻布十番 ふくだ
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麻布十番 ふくだ

東京都港区麻布十番3-7-5マスコビル麻布弐番館1F, 東京都 港区

Japoneză

2014 年、麻布十番に開店以来、予約が難しいほどの人気を集める日本料理店。店主、福田和人氏と初々しさの残る女将の二人で店を取り仕切る。福田氏は東京・京都・横浜で18 年間修業。長きに亘り、その才能を秘め、自らの店で一気に開花させられたことは驚きですらある。出汁は直前に鰹節を削り、引いたもの。食材もゲストの姿を思い浮かべながら旬の最上級の物を選ぶ。野菜をもっと多めに採り入れてほしいとも思うが、全体を通して、異なる種類の上質な魚が供され、少しも飽きることはない。穴子、ノドグロは焼き加減が完璧で、しっとりと舌にまとわりつく。土鍋による締めのご飯の炊き具合、鮭とイクラの取り合わせも素晴らしく、満腹でもお替りをしてしまうほどの美味しさだ。シンプルだが完成度が高く、行き過ぎないところが好ましい。風味や食感を大切にする店主の姿勢は、程好い距離感の若き女将の間合いと相俟って、これからも多くの人々の支持を集めることだろう。

麻布十番 おざき
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麻布十番 おざき

東京都港区麻布十番3-4-5アクアコート麻布1F, 東京都 港区

Fructe de mare Tradițională Japoneză

常連客で品良く賑わっている店。麻布十番の駅からほど近く、激戦区にもかかわらず名店として存在し続けるには訳がある。店主の小﨑氏は、調理師専門学校卒業後、銀座の割烹料理店で和食の修業を積む。実家の寿司店で、試行錯誤しながら「寿司割烹」のスタイルを確立し、2006年35歳で西麻布の店主となり今に至る。昼夜とも21500円のおまかせコースのみ。最高級の旬の食材を使用した和食を堪能した後、握りをいただくスタイル。店主のこだわりのひとつに、浜名湖の5年ものに限定して仕入れているすっぽんがある。この日は、名物の「すっぽんのスープ」に加え、「すっ ぽんのコロッケ」。滋味溢れるまろやかなスープに舌も身体も喜び、舌が焼けるほど熱いコロッケを一口噛むと「すっぽんとはこんなに美味しいものだったのだ」と再発見する。もうひとつのこだわり、「マグロは特級品しか仕入れない」。ボストンであがった個体の違うインド鮪、中トロ2貫の食べ比べ。アイデアが楽しく、品質、味とも申し分ない。カウンター6席の他に、2階には完全個室が5室。料理が美味しく、用途が多様、これに店主の人柄が加味されて、肩肘張らずに入れる高級店という位置を揺るぎの無いものにしている。

麻布 かどわき
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麻布 かどわき

東京都港区麻布十番2-7-2ローズハウス麻布十番1階, 東京都 港区

Japoneză

スペシャリテは「トリュフご飯」。いまでこそ割烹や日本料理店でよく目にするようになったが、ここ「麻布 かどわき」が生みの親である。一年を通して、国内外から旬の最高級のトリュフを取り寄せ、旨みたっぷりの出汁で炊いた土鍋ご飯にこんもりと惜しみなく、トリュフをスライスする。その妖艶な香りと、甘い風味に心奪われないものはいないだろう。上品な温もりある空間の中「記憶に残る料理」に魅せられた来訪者は、また麻布十番に繰り出していくのだ。店主の門脇氏は、「つきじ植むら」「エスカイヤクラブ」「海燕亭」など、東京都内の店で長年修業を重ね、料理人としても、また経営者としても実力をつけ、2000 年 40 歳の時に独立を果たした。カウンターと個室 3 部屋を構えるが、特等席は自身が「ラボ」と謳うライブ感あるカウンター席だ。四季折々の季節感と、繊細で独創的な門脇氏の確かな仕事ぶりを目の当たりにしながら、トリュフの香り漂う夜長を酔いしれたい。

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